塾なし自宅学習で中学受験を目指す?!

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中学受験をしようと思ったとき、多くの方がまず塾に子供を入れると思います。

上位校を狙ってのサピックス、情熱的な指導の早稲田アカデミー、
手堅く日能研、定石の四谷大塚、アットホームな栄光ゼミナール…
大手の塾だけでもたくさんあり、それぞれにカラーがあるようです。

小規模塾や個人経営の塾でも評判のよいところは無数にありますし、
塾までの距離とか、ほかの習い事をどうするかとか、
親の考えなければならない事がてんこ盛りです。

そんな中、わが家は「自宅学習」を選びました!おうち受験です。
教材は進研ゼミの中学受験講座をメインに、四谷大塚の予習シリーズで補強する予定です。
なぜそういう結論に達したかというと、以下の理由が挙げられます。

子供の性格 ~家が大好き~

まず、娘は幼少期、どこかに通うことが苦手でした。
自分のペースで全部やりたい派で、気が乗らない時は外出したくない、
お家大好き少女だったのです。

でも自分のやりたいことは譲れないタイプなので、今も3つほど習い事をしていますが、それらはすべて家から徒歩10分圏内です。

さすがに小学3年生になってあきらめて?毎日学校に行ってましたが、
小学校に入学した時は登校をしぶり、さらに幼稚園の時は登園拒否を頻繁にしていました。

幼稚園や小学校でトラブルがあったわけではありません。
本当に外に出て行くのが面倒なだけなのです。
「あ~幼稚園が家の隣に来てくれたらいいのに」とぼやく幼い娘に
ある意味凄みを感じたことをよく覚えています。

今は出不精もやや落ち着いてきて、
中学受験をするにあたり「塾に通おうかな!自習室とか使いたい♪」
と言ったりしていた娘ですが、
これから3年間の長丁場で、娘のこの性格が出てしまって
途中で塾拒否、受験撤退なんてことになっちゃうかも…
という心配がまず一つありました。

塾は高額 ~私が教えたらタダ!と思ってしまう~

次に、塾を検討したときに、金額が高い!と思いました。
4年生のうちは少し高めの習い事、くらいの額かもしれませんが
大手塾なら6年生の1年間で100万円以上かかるところも多いとか。

金額は、確かに大きいです。
でも、費用対効果が高ければそれで良いって考え方もあると思います。
それで塾が受験全部の面倒を見てくれて、合格させてくれるのならば。

しかし現実には、塾に通っても家で勉強しなければ合格できないし、
親は塾の宿題やらプリントやらの面倒を見なければならないようだし、
結局親も子供のために尽力しなければ合格できないというのが定説のようです。

それならば、娘が今どういう学習をしていて、どこが弱点なのかを常に親が把握しておきたい、と私は思っています。
塾で何を勉強してきたかということは、家で待っている私には分かりません。
塾で解いた問題など見れば娘の課題は分かるでしょうが、手間です。

そういえば、私は一応教員免許をもっています。
せっかくだから、それを活かして私が娘の専属家庭教師になったらいいんじゃない?!と思ってしまったのです。

もちろん塾には長年培ったノウハウや入試情報もたくさんあって
通わせるメリットは多くあるとも思います。
ですが、私が情報を集め、入試問題を解析し、怒ることなく娘の勉強を見られれば(←これが一番むずかしい)
私以上に娘の性格や考え方や弱点を理解できる先生なんていないんじゃない?!
と思うのです。

なので、塾よりも自宅学習(+私が家庭教師)の方がコスパがいいと感じています。

子供の現状 ~基礎固めが必要~

上ではいろいろ言いましたが、結局これが一番大きな塾に行かない理由です。↓

・九九があやしい
・漢字が壊滅的にできない(3年生の学年末の漢字テスト、予習したにもかかわらず正解できたのは三分の一!)

特に漢字は、これは私も悪かったのですが、
学校で習って家で漢字を復習する宿題のとき、全く親が見てあげなかったので、
漢字を覚えずに適当に漢字練習して宿題を終わらせていたようです。

1年生のころ、漢字の宿題をしている娘の横で
教える気満々の私があれこれ指導したところ
「もう、だまってて!自分でやるから!!」と娘が爆発。
登校しぶりもある中、これ以上娘がネガティブにならないように漢字練習は娘一人に任せることにしてしまったのです。

その習慣がずっと続いて、この有様です。
九九や漢字は、塾に行ったから覚えられるもんではありません。
最終的には自分で覚えるしかないのです。
(漢字特訓塾とかも探しましたが、見当たらず?)

この状態で塾に行くのは、費用対効果が低い(どうしてもコスパを考えてしまう…ケチな私…)ので
もし塾に行くとしても、4年生でしっかり基礎を固めて5年生から行ったほうがよろしいかと思いました。

子供にどう勉強してほしいか、親の考えがあった

最後に決定打になったのは、夫の一言です。
「娘には、自分で学べる人間になってほしい。」

塾って、私も中学生のころに進学塾に通ったことがあるので分かりますが
とっても知的好奇心がくすぐられる場所です。

学校では習わないような難しい内容を、できないながらも苦しんで解けたとき。
塾の先生の分かりやすくて面白い授業を聞いたとき。
それは塾に通わなければ得られなかった楽しさ&充実感です。

けどそれは、ちょっと危険でもあります。
塾に行けば、先生が教えてくれます。けっこう受動的です。
問題を解く時間は与えられても、じっくり自分で考える前に
答えや公式、便利な解き方の裏技なんかを教えてもらえることが多々あります。

集団で授業をするので、個人個人に合わせていられないのは当然です。
受験までの限られた時間の中で、カリキュラム通りに進めていかなければならない事情もあるでしょう。

また一方、おうち受験の教材を吟味する中では、スタディサプリの動画授業を見ました。
算数の植木算の解説でしたが、本当に分かりやすくて良質な授業でした。
これ、絶対娘に見せたいと思いました。

でも、いきなりそのすばらしい授業を見てしまったら
娘にとっての勉強は「聞いて覚える」の繰り返しだけになってしまいます。
どうしてこうなるんだろう?とか
どうやったらこの問題が解けるんだろう?とか
考えることもなく、淡々と「聞いて覚える」勉強を続けていくことになるでしょう。

夫の一言で、迷っていた私も心を決めました。
娘は進研ゼミの中学受験講座をベースに学んでいきます。
それは、スモールステップで自分で理解していくという自学スタイルが
最も私たち親の望む、娘の勉強スタイルに近かったからです。

ただ試験に合格するために中学受験の勉強をするんじゃ、もったいない。

3年もかけて勉強するなら、娘を最大限成長させてあげたい。

そして、自ら学んでいける受験生になったとき…
その時は塾に入ることを検討することにします!
(スタディサプリは早い段階で復習や確認に使うかもしれません?)

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